本紙連載中のコラム「違いをたのしむベルギーライフ」の筆者、金子ヴァンダイク房代さんの企画で、「LEGOブロック」を用いた対話技法「レゴ・シリアス・プレイ」を通じて「第3のイノベーション」のあり方を実践的に学ぶワークショップが3日、豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」で開かれた。
講師はコンサルタントや研修支援「ロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツ」(東京都千代田区)の石原正雄さんが務めた。レゴ・シリアス・プレイのアジア初の公認マスタートレーナーで、金子さんとは松山小学校時代の同窓生だ。
第3のイノベーションとは、米マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院のデビッド・ロバートソン教授が提唱している、製品の改良を重ねる漸進的イノベーションや、既存技術を根底から覆す破壊的イノベーションとは異なる手法だ。核となる製品そのものには変更を加えず、その周囲に補完的な製品やサービスのエコシステムを構築することで、顧客体験を劇的に変える戦略を指す。
石原さんは、レゴ社もこの手法を用いて劇的な復活を遂げたことを代表的な成功事例として挙げた。成熟した市場では漸進的イノベーションは差別化が困難で、破壊的イノベーションは高リスク低成功率で賭博的要素が強いとし、既存の強みを捨てずに新しい価値を生み出す道として第3のイノベーションが求められていると説明した。
ワークショップでは、「スノーモビル」の製造会社を題材とした演習があった。参加者はカスタマー・ジャーニーと呼ばれる顧客の体験プロセスに注目し、認知から購入、維持管理、他者への推奨に至る各段階を促進したり補助したりするアイデアをブロックで表現した。
各自が考えたモデルを示しながら、ドローンやVR(仮想現実)と連動したユーザー主体の体験を共有する仕組みや、機体の保管保守サービスなどのアイデアについて対話を進めることで、通常の会議では引き出せないそれぞれの考え方や視点を共有できた。
石原さんは「イノベーションは自分には関係ない、できないと思っている人でも、今の取り組みを次のレベルに引き上げる考え方は実践できる」と強調。「誰でもイノベーションのアイデアを持っており、それを具体的なやり方で示すことが重要だ」と語り掛けた。
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1988年生まれ。三重県津市出身。
地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。
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