サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会は30日未明(日本時間)、決勝トーナメント1回戦で日本がブラジルと対戦する。豊川市出身でドイツ・ブレーメンの菅原由勢選手(25)の故郷では、躍動する姿を心待ちにしている。
今大会、1次リーグのオランダ戦とチュニジア戦で途中出場し、スウェーデン戦では今大会初めてスタメンに名を連ねた。地元のラーメン店「三河開化亭豊川店」の店主の伊藤匡則さん(45)は、菅原選手が高校2年の頃からの付き合いだ。名古屋グランパスに所属していた当時、共通の知人を介して初めて来店して以来、シーズンオフの6月や年末にはよく顔を出してくれるという。
注文はいつも、豚骨スープに分厚いチャーシューが乗った「白らーめん」。誕生日の6月28日に訪れた際に伊藤さんが「誕生日はもっといいものを食べたら」と話しかけたが「このラーメンがいい」と屈託のない笑顔で返事をした。近況報告や親交の深い久保建英選手の話などを楽しそうに語ったという。ブラジル戦を控えた27日に届いたLINEの一文には驚かされた。「次戦、死ぬ気で頑張る」。普段とは違う言葉に「相当な重圧の中にいると思うが、確かな自信が感じられた」と話す。店頭には「菅原選手頑張れ」と大看板を設置し、ブラジル戦後の営業日には「白らーめん」を500円で先着100人に提供する。
小学生時代のチームメートで現在は「ASラランジャ豊川」のコーチを務める大竹意織さん(26)はスウェーデン戦をテレビの前で観戦し「夢のようで、本当に『ユキ』なのかという感じ」と感慨深げだ。
出会いは小学1年生の時。当時から技術が際立っていたわけではないが、キックの正確性と、何より「負けず嫌い」な性格が印象的だったという。小学6年の「フジパン杯」県大会での逆転劇は今でも語り草だ。0対2で迎えた残り10分、ディフェンダーからフォワードにポジションを上げた菅原選手が2点を奪い、追いついてPK戦で勝利を収めた。「あの勝負強さは今でも記憶に残っている」と話す。
中学進学後、菅原選手は名古屋グランパスのU15へと進んだ。家が近所だった二人は、よく公園でボールを蹴り合い、英語塾にも通った。当時、遠征バスの中で日韓W杯のドキュメンタリー映像を食い入るように見て、選手たちの言葉をまねしていた姿を忘れられない。「プレーを見るだけで鳥肌が立ちますが、この試合ではもっと長い時間ピッチに立ち、得意のクロスから得点に絡むシーンが見たい。ブラジルに勝って、歴史を塗り替えてほしい」と期待を寄せた。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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