評価高く利用者増で児童の半数近くが校区外に 小規模特認校制度が始まり2年目の豊川市立萩小学校

2026/07/10 00:00(公開)
小規模特認校制度を利用する児童が増えた萩小学校
小規模特認校制度を利用する児童が増えた萩小学校

 豊川市立萩小学校の小規模特認校制度が始まり2年目を迎えた。市内の校区外から子どもたちが越境入学して通える制度で、利用する児童は25人と昨年に比べて11人増えた。全校児童は65人で全体の半数近くが校区外から通う。

 

 音羽地区の人口減少地域にあり、近年は児童数が減っている。2014年には100人を超えていたが、その後急減して24年に初めて50人を下回った。今後も減少が続くと、2学年を一つのクラスにする「複式学級」になる可能性があることから、この制度を昨年度から導入した。

 

 今年度の利用者は、1年は9人、2年は5人、3年は4人、4年は3人、5年と6年は2人が利用する。1年の児童数は11人で地元の子は2人だけだ。また制度を利用し今年卒業した3人は、いずれも自身が住む校区の中学校に進学せず、萩小の子が通う音羽中学校に進学した。

 

 保護者44人のアンケートでは、特認校制度を「良い」と「どちらかというと良い」と答えた割合は95%だった。今後も続けてほしいとする声は9割を超え、好意的にとらえている意見が大半となっている。一方で「学校を存続させるために子どもたちに負担をかけている」との声も一部にあった。

 

 クラスの人数が少なくきめ細やかな指導を受けられる点や、探鳥会など特色のある取り組みをしていることなどが保護者から評価され、制度を利用する子が昨年度より増えたとみられる。さらにクラスの児童が少ないことで、子ども一人ひとりに委員会活動や係などの役割があるほか、授業で発言する機会が増える。

 

 これまで在籍していた学校で不登校だった児童が少しずつ登校できるようになったり、不登校であった萩地区の児童が新しい友達に感化されて登校できるようになったりと、互いに良い影響をもたらすケースもある。

 

 また制度を利用する児童の送り迎えは保護者がしていることから、教員と顔を合わせることが多く、コミュニケーションをしやすい状況になっていることもプラスに働く。

 

 柴田信明校長は「複式学級の回避のために始まった制度ですが、萩校区以外の子どもたちの新たな選択肢が生まれ、今の時代に必要な制度だと感じている。萩は郊外というイメージがありますが、車を利用すれば市の中心部からそれほど遠くではなく、保護者の皆さんも子どもの送り迎えを比較的しやすい環境になっている。今後も続けてほしい」と話した。

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竹下貴信

1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。

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