地元漁業者が来春初出荷を目指して養殖する「三倍体カキ」の種付け作業が8日、同市の福江湾で始まった。身が太りやすい三倍体カキの稚貝を専用籠に入れ、養分が豊富な海中で育てる。今春には初収穫に成功し、今季は来年2月の初出荷へ向けて1万6000個の収穫を見込む。
三倍体カキは稚貝が産卵しない特性を生かして身を太らせる。稚貝を養殖籠で育てる「シングルシード」と呼ばれる方法で約8カ月かけて成育させる。
小中山漁協と渥美漁協が市と連携し、漁業ベンチャー「リブル」(徳島県海陽町)の人工種苗を使って約5年がかりで養殖技術を確立させた。
この日は両漁協でつくる「渥美三協組合」のカキ部会員らが漁港で稚貝を籠詰めし、沖合4カ所の「養殖ライン」に計23籠を取り付けた。
三河湾の一部で内陸に面した福江湾は塩分濃度が高く、海中には養分となるプランクトンが豊富だ。近隣では同じ手法で養殖籠をつるす「垂下あさり」も盛ん。
今季は540個の養殖籠に種苗となる3万5000個の稚貝を仕込む。籠内でぶつかって割れたり、死滅した貝を定期的に取り除き、収穫期には籠あたり約40個の成貝が出荷できるという。
カキ部会代表の川口拓馬さん(38)は「不漁続きのアサリに次ぐ新たな収益源を目指し、初出荷を見通せるまでこぎつけた。将来は『渥美産』のブランドで販路を広げたい」と意気込んだ。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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