「第108回全国高校野球選手権愛知大会」は8日、2球場で2回戦4試合があった。東三河勢は3チームが試合に臨み、国府、豊橋東が勝ち進んだ。豊橋商は涙をのんだ。
知立東と対戦した豊橋商は先制を許した直後の四回1死一、三塁から京極の内野ゴロの間に同点に追いつき、なお2死一、三塁から敵失を誘い勝ち越した。五回には2点、八回には1点を加点し5点差とした。しかしその裏に失策も絡んで3点を失うと、最終回には1点差に迫られた。田村を送り逃げ切りを図ったが、2死満塁から左前への2点適時打を打たれ、サヨナラ負けとなった。
田村知憲監督と、最終回に救援のマウンドに立った田村将輝選手(2年)が「親子鷹」で挑んだ今夏が幕を閉じた。中学時代、私立高のセレクションに落ちて落胆していた田村選手に、父は「中途半端にやるなら、俺のところでやれば」と声をかけた。「父と一緒にやりたい」と同校に進学。家では普通の親子だが、グラウンドでは指揮官は「駄目なものは駄目」という厳しさで見守ってきた。
「低めのスライダーを振るな」。試合前、父の助言を胸に臨んだ田村選手は2番一塁で先発出場。外角球を鮮やかにさばくなど左右に3安打と快音を連発。守備でも一塁で好プレーを見せ、周囲を鼓舞した。1点差に迫られた九回無死満塁。指揮官は「行ってこい」とだけ告げ、田村選手をマウンドへ送った。「度胸だけはある」という父の期待に応え、連続三振を奪う。しかし、続く打者の打球は左前に抜けていき、サヨナラ負けを喫した。
田村選手は「もっと厳しく高めに投げていれば三振も取れた」と悔しさをにじませつつも「秋に県大会へ行って経験を積み、次の夏に備えたい。監督とこれからも一緒に上を目指したい」と前を向く。最後の1年が始まる。
国府は東浦と対戦。両者無得点で迎えた八回、山田の内野安打と中嶋の犠打で1死二塁とすると、相手の暴投で三塁へ進み、栗下の左犠飛で1点を先制した。九回1死三塁から都築の中前適時打で追加点を挙げ、さらに山田の犠打が敵失を誘い1死一、二塁とし、中嶋の右前適時打で3点目を奪った。投げては内藤が9回12奪三振で完封した。
▽2回戦
○…豊橋…○
豊橋商
000220110|6
001000033×|7
知立東
(豊)谷口、小澤、田村―片山、鈴木、中神(知)松本―古田
国府
000000012|3
000000000|0
東浦
(国)内藤―栗下(東)鮫島、堀口―足立
○…小牧…○
豊橋東
000022021|7
101020001|5
一宮興道
(豊)永井、内田、川端―石神(一)松下―堀田
【本】池田2(豊)
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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