全国高校総合体育大会サッカー大会(25日開幕、福島県Jヴィレッジスタジアム)で聖和学園(宮城県)と豊川が初戦で対戦する。聖和のゴールキーパー(GK)木崎潤真選手(3年)と、豊川主将の石原琉翔選手(同)は、ともに豊川市のサッカークラブ「AS.ラランジャ豊川」出身。かつて同じピッチに立った幼なじみが直接対決する。
木崎選手は昨冬の苦い経験がある。控えだったが正GKの負傷で全国高校サッカー選手権直前にチャンスが回ってきた。だがうれしさはなかった。「自分が出てミスをしたらどうしよう」という重圧に押しつぶされ、直前の練習ではミスを連発。正GKが復帰してピッチに立ち、木崎選手は「ほっとしてしまった。それが自分の甘えと自信のなさ」と振り返る。
その悔しさをばねに、新チーム発足後はレギュラーに。5月のリーグ戦で勝てない時期が続いた際には、加見成司監督から「苦しい状況で何をするかで人間の成長が決まる」と言葉をかけられ、失点のすべてを自分の責任として捉え直し、キーパーコーチとともにセットプレーやクロス対応の強化などに取り組み、守護神へと成長を遂げた。
原動力となったのが、小学校時代から苦楽をともにしてきた石原選手との約束だ。決勝を前に、先に全国行きを決めていた石原選手へ「おめでとう」というメッセージを送ると、返ってきたのは「全国で会おうな」という一言。この言葉に背中を押され、木崎選手は決勝の東北学院戦のPK戦で好セーブを連発し、全国切符をつかみ取った。決定後、石原選手からは「お前から点を取りたい」というメッセージに、木崎選手も「成長した姿を見せたい」と対抗心を燃やす。2人を育てた宮澤淳さんも「全国で成長した姿を見られるのは楽しみ」と声を弾ませた。「敵味方関係なく、宮澤さんや琉翔に成長した姿を見せたい」と意気込みを語る。
キックオフは25日午前9時半。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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