川端康成の「古都」を映画化

2016/11/28 00:00(公開)
JK広報室メンバーと映画や地元豊橋について語る伊藤さん
 作家・川端康成の不朽の名作「古都」を主演松雪泰子で映画化した話題作が12月3日、全国で公開される。豊橋市出身の伊藤主税(ちから)さん(37)=東京都=が企画・プロデュースを務め、「親から子へ、思いや伝統を受け継ぐ姿を描いた。ぜひ親子で見に行ってほしい」と話している。
 伊藤さんは同市立石巻中学出身。10年間の俳優活動を経て、2007(平成19)年からプロデューサーに転身した。「サブイボマスク」(ファンキー加藤主演)や「ホテルコパン」(市原隼人主演)など長編映画5作品を手掛けた。
 今作は、長編小説「古都」の主人公たちが大人になった後の物語。松雪が生き別れた双子の姉妹を1人2役で演じ、京都とパリ二つの古都を舞台に、受け継いできた伝統の継承に葛藤する親娘の絆を描く。
 メガホンをとった新鋭Yuki Saito監督とは、10年公開の映画プロデュース第1作目以来、久々のタッグとなる。
 世界中にファンがいる川端康成作品を脚色。「すごいプレッシャーの中、それでもこの映画を成功させたいという思いでやり遂げた」と伊藤さん。
 1カ月以上に渡る初の海外ロケは、パリ同時多発テロの影響で延期となるアクシデントもあったが、京都府と京都市などの協力を経て公開へとこぎつけた。 
 今月24日夜、若者の意見を聞こうと伊藤さんは帰豊し、豊橋市役所JK(女子高校生)広報室のメンバー2人から感想を聞いた。
 伊藤さんは「豊橋で生まれ育ち得た経験から、映画のコンセプトができる。豊橋への感謝はいつも胸にある」と豊橋で受け継いだ思いを胸に映画作りに励んでいる。
 映画「古都」は3日から、豊橋市のユナイテッド・シネマ豊橋18ほか、全国で上映される。
(飯塚雪) 
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