豊川のデイサービス「ふくれみの樹」開所

2017/05/04 00:00(公開)
天井の梁やぼんぼり型の照明など、落ち着いた雰囲気の内観=ふくれみの樹で
 豊川市や豊川商工会議所、金融機関による協調支援「とよかわ創業・起業支援ネットワーク」により、豊川市篠田町に老人介護施設・デイサービスふくれみの樹(山門樹矢代表取締役)が開所した。
 活用したのは、市の創業支援助成金、日本政策金融公庫豊橋支店・豊川信用金庫一宮支店の協調融資、豊川商議所による人材育成に関する相談など。経営、財務、販路開拓といった分野で各機関から指導を受け、支援が決まった。
 木の温もりが漂う内観で、障子やレトロなタンスなど、昭和の民家を感じさせる。新城市の戸田工務店により、天井には巨木の梁(はり)が張り巡らされた。県が介護職員を支援するための「職場定着支援助成金」も活用し、東三河地方の施設では初めて介護浴槽「tenutо(テヌート)」を導入した。
 定員18人で、利用時間は午前9時20分~午後4時半。レクリエーションや入浴の他、庭の畑家庭菜園ではジャガイモやニンジン、カボチャなど20種類近い野菜を育てる。山門代表(40)の母・由美恵さん(64)が調理担当として1食15品目の昼食を振る舞い、2カ月間は同じ献立にならないよう工夫している。
 施設のある篠田町は市街地から離れた閑静な住宅街。もともと別の介護施設の職員で、独立して起業した山門代表は「のんびりとした雰囲気が持ち味。利用者さんや家族に喜んでもらい、職員も生き生きと働ける施設にしたい」と話す。
(由本裕貴)
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