ほうろく灸で夏バテ防止

2017/07/26 00:00(公開)
熱い灸を置いたほうろくを乗せ、じっと我慢する人たち=普門寺で
豊橋の普門寺で祈とう

 土用の丑(うし)の25日、東三河各地の寺で夏病み防止に効くと言われる「ほうろく灸」が行われ、暑い夏を乗り切ろうと願う人たちが祈とうに訪れた。
 ほうろく灸は、素焼きの平らな「ほうろく」を逆さにして頭に乗せ、ほうろくに置いた一つかみ程度のもぐさに火をつける。熱い灸が頭のつぼを刺激し、土用の丑の日に祈とうを受けると夏バテ防止、頭痛よけに効き目があるとされ、豊橋市の普門寺や赤岩寺、田原市の法華寺などで古くから行われている。
 豊橋市雲谷町の普門寺(林隆清住職)では、訪れた女性らが手ぬぐいを掛けた頭の上にほうろくを乗せ、林義将副住職による読経の中、もくもくと煙を上げる灸から伝わる熱さを頭全体にあてながら、じっと我慢していた。
 ほうろく灸を知り、5年ほど前から続けているという湖西市の女性は「私に合っているようで、元気が出るし、肩凝りもなくなりました」と話していた。
 同寺は年3回、ほうろく灸を行っている。
(中村晋也)
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