蒲郡の天桂院「涅槃図」を市文化財指定

2017/08/29 00:00(公開)
市文化財に指定された「涅槃図」(蒲郡市博物館提供)
 蒲郡市教育委員会は28日、同市蒲郡町の天桂院(伊藤章寛住職)が所有する絵画「涅槃(ねはんず)図」を市指定文化財として新たに指定したと発表した。江戸時代初頭という古い時期に作られた貴重なものとして評価した。12月に同市博物館で公開する予定という。
 市教委によると涅槃図は1607(慶長12)年、戦国時代から江戸時代初頭にかけて竹谷松平家で松平家清の娘が祖父・清宗のめい福を祈り、全栄寺(天桂院の前身の寺院)に奉納した。
 絵画は縦237㌢、横200㌢。沙羅双樹の木の下で臨終する釈迦の姿と、弟子や動物たちが集まって死を嘆いている姿を現している。
 同市では7月18日に市文化財審議会が「市指定文化財にふさわしい価値を有する」と答申。今月24日の教育委員会会合の席上、文化財指定した。
 同市教委によるとこれで市指定文化財は100件目。うち絵画では14件目。
(安藤聡)
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