19日に第30回「新城歌舞伎」

2017/11/18 00:00(公開)
練習に励む山乃手歌舞伎保存会メンバーら=新城文化会館で
 新城市内の地歌舞伎が一堂に会して上演する「新城歌舞伎」(同市、市教委主催)は19日、新城文化会館大ホールで行われる。今回で30回、市無形民俗文化財に指定されてから20年の節目を迎え、住民たちの情熱と努力が毎年舞台に息づいている。本番に向けて連日練習が行われている。
 新城歌舞伎は1988(昭和63)年、同文化会館のオープンを機に各地区の団体が集まって公演を開始。地元の神社祭礼や敬老の慰労イベントなどに出演するほか、本公演を続けてきた。次世代への継承を図ろうと子ども歌舞伎で養成にも取り組んできた。
 しかし、役者の高齢化による後継者不足の課題もあり、10年前は市内に8団体あった保存会は現在5団体に。30回の節目となる今回は出沢(すざわ)、片山、塩沢が「山乃手」として共同体、「鳥原」と千郷学区の「山・臼子」の計3団体で10歳から70歳までの34人が舞台で演じる。
 演目は「寿曽我対面~工藤館の場」(鳥原)、「神霊矢口渡~お舟頓兵衛住居の場」(山・臼子)、「曽我十二時~揚巻助六の場」(同、子ども歌舞伎)、「義士外伝~向島から本所松坂町土屋主税奥座敷の場」(山乃手)の4幕。
 内田仁・新城歌舞伎保存会会長は「演じたい意欲ある人の情熱でここまで続けてこられた。子どもたちも熱心に練習に励んでおり、すばらしい場を披露したい」と話している。
 30回記念として来場者にはタオルを贈呈するほか、記念抽選会も企画する。
 開場は午前10時、開演は同30分。チケットは大人1000円、高校生以下500円。前売りは同会館、ピアゴ新城店、Aコープしんしろ店で販売している。
(安藤聡)
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