小坂井地域交流会館新設へ市民の意見反映

2017/12/01 00:00(公開)
新たな公共施設で実現させたいアイデアをまとめる住民ら=小坂生涯学習会館で
 豊川市小坂井地区の公共施設を再編・統合し、新たに建設する「小坂井地域交流会館」(仮称)について考える市民参加のワークショップが29日夜、小坂井生涯学習会館であり、20~80代の住民約30人が参加した。
 昨年度までの委員会や住民の意見で基本計画を策定。小坂井支所の位置に、支所機能や生涯学習会館、図書室などを集約した2階建ての交流会館を新設する方針が固まった。中央部が吹き抜けとなり、図書機能を含めた「えんがわゾーン」や、団らんできる「かざぐるまテラス」を盛り込んだ設計案の模型も制作した。
 住民や各機関・団体の代表らはグループに分かれ、生涯学習会館、図書室、調理室、児童館、イベントにおいて使い方や希望する構造について意見を出し合った。生涯学習会館については高齢者に配慮した掘りごたつの設置やカラオケ向け防音対策、図書室では子どもに読み聞かせができる空間がほしいといった意見が出た。
 また、児童館では防球ネットや子どもの汚れや泥を落とす部屋、調理室は児童館と連携して託児スペースに活用する案も上がった。秋の葵まつりも想定し、屋外の芝生広場にステージや、伝統の風車を並べた「かざぐるまストリート」を設けるアイデアも出た。
 4年間の基本・実施設計と工事を経て2021(平成33)年度の共用開始を予定し、設計を請け負うシーラカンス・アンド・アソシエイツの伊藤恭行代表は「可能な限り実現させたい。使い倒してもらえる施設になるよう努力する」と話した。
(由本裕貴)
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