「県の魚」に指定されるクルマエビの種苗放流が4日、田原市古田町の渥美湾であった。東三河の若手漁業者らが、種苗約220万尾を専用ホースで沖へ流し込んだ。知多や西三河でも種苗の放流があり、3地域で1270万尾を放った。
種苗は県栽培漁業センター(同市小中山町)から3地域へ出荷され、三河湾と伊勢湾付近で放流した。一色漁港に揚がった親エビから採卵し、放流サイズの約1・5㌢まで育ったものを海へ流した。
翌日から分布調査や成育状況の見守りなどを続ける。干潟の砂地で天敵を避けつつ、1年後には漁獲可能なサイズまで成長するという。
渥美湾の漁場では渥美漁協を中心に「東三河漁協青年部連絡協議会」の若手漁業者ら約30人が参加した。センターの水槽から採取した稚魚約90㌔をトラックに積んだ延べ4基のポリタンクへ入れて漁場へ運んだ。
種苗を傷つけないようタンクからは、サイフォンの原理で水を満たしたホースを通して30㍍先の干潟まで緩やかに流し込んだ。
県内の2024年度クルマエビ漁獲量は約85万㌧で前年(72万㌧)からやや回復した。全国総数の20%超を占め都道府県別では首位。三河湾や伊勢湾では毎年春と夏(東三河は夏のみ)の種苗放流と併せ、年間の休漁日を設けるなど資源管理に努めている。
協議会長で蒲郡漁協組合員の浦田圭太さん(43)は「ここ5年間の放流規模拡大で漁獲量も増えた。特にクルマエビは効果が出ている」と回復基調へ期待を寄せた。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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