豊橋市教育委員会は市立中学校の休日部活動を来年9月から全廃するのに伴い、従来の総合型地域クラブとは異なる受け皿として、市内小学生に導入済みの「のびるんdeスクール」を発展させた「『ど』のびるんdeスクール」を新設する考え明らかにした。23日の市議会福祉教育委員会で構想案を示した。
余暇の多様化や部活動の選択肢が減り、教員負担を抑える必要性から休日の地域移行を国や県が先導した。
市内では2001年3月に日曜を廃止、22年度以降は土曜の部活を月2回に見直した。現在は地域クラブや民間事業者が休日の部活に替わる受け皿となっている。
一方、昨年度に全中学校を対象としたアンケート調査で、休日に地域クラブへの参加していない生徒は約66%(4710人)にとどまった。うち半数が、試合やコンクールでの成績にはこだわらないと分かった。
気軽に取り組みたい生徒の受け皿として「どのびるんdeスクール」の新設を決め、この日は構想案を示した。一方、活動の成果を意識する生徒は既存の地域クラブや民間のスクールなどへ受け入れを求める。
構想案によると新スクールは月2回の土曜に開く。対象は小学5年~中学3年生。中学生活への移行支援も踏まえ小学生も対象に入れ、部活動を引退した中学3年生も利用できる。
地域クラブが盛んな野球を除く球技全般、陸上競技や武道、吹奏楽、美術、ダンスなど13講座を開く予定する。毎回異なる講座を選べる。登録など利用手続きなどは、のびるんdeスクールの運用手法を採り入れる。
のびるんdeスクールは放課後活動の充実を目的に2020年度に始まり、22年2月に市内全52小学校へ開設した。事前登録で利用料は1回300円、回数に応じて学期末に清算する。宿題などに取り組む「自主学習タイム」と運動や体験学習を楽しむ「のびるんタイム」に宛てている。
学校教育課では新スクールには約1400人の参加を見込む。講座内容や開催校の確定、指導員確保と並行して来年4月から児童生徒や保護者へ周知を始める。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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