プロ野球のレギュラーシーズンが28日開幕する。井上一樹新監督の下、3年連続リーグ最下位からの巻き返しをはかる中日。俊足巧打の外野手で活躍した豊橋市出身の藤井淳志さんは、今年のチームをどう見ているのか。主戦が抜けた投手陣、若手陣が台頭した野手陣、恐竜復活の鍵を分析してもらった。
―小笠原慎之介が抜けた投手陣は。
◆先発陣は髙橋宏斗が中心となる。ピシッと抑えてくれるでしょう。実績のある大野雄大、柳裕也がどこまで投げてくれるかに注目。
―リリーフ陣はライデル・マルティネスが巨人入りしたました。
◆抑えは松山晋也、清水達也が争って高め合ってほしい。豊橋市出身の藤嶋健人は実績もあるし、役割も分かっている。ライデルがいなくなった分、セットアッパーの可能性もあるが頑張ってほしい。ベテランの祖父江大輔にも注目している。
―野手陣で注目は。
◆石川昂弥。誰もが認める成績を残して4番を務めてほしい。同じ三塁の高橋周平は一緒にプレーしていた後輩で、石川と競い合ってほしい。
―石川の課題は。
◆結果を出すマインド。好機で何が求められているのか、結果を出すため必要なことが分かっていない。打撃中に気持ちに余裕を持てれば。
―セ・リーグは。
◆巨人が中心。阪神、DeNAが追う展開になるのでは。
―上位陣に競り合うには何が必要か。
◆課題は得点圏での打撃。ナゴヤドームの性質上、守り勝つ野球をしていかないと勝てない。結果を出すための考え方がチーム内で共有できれば、勝ち筋が見えてくる。
―藤井さんが現役時代と比べてどうですか。
◆当時は黄金時代で試合に出るのも難しかった。ライバルが活躍するとチームが勝ってても良い気がしないし、多くの選手は痛め止めを飲んで簡単には休まなかった。今は若手が試合に出られる状況なのに、つかみかけていた好機を簡単に逃すのを見ると、歯がゆい。勝負をかけるべき場面を見極めないと。
―今の若手を見て思うことは。
◆本質を見極める力をつけてほしい。ダルビッシュ有や大谷翔平ら一流選手の練習の仕方の情報が簡単に手に入る時代だが、彼らとは体の構造やプレースタイルが違う。「ダルビッシュさんが飲んでいたサプリなので」と何の疑問を持たず飲んでいる若手もいた。今自分に何が必要なのか見極めるべきだ。
―選手にメッセージをお願いします。
◆立浪和義前監督に昨年までいろいろな経験をさせてもらったと思う。今年存分に発揮して、3年間が価値のあるものだったとなるようアグレッシブにプレーしてほしい。
―井上監督に期待することは。
◆2軍監督も経験しており、若い子との接し方も慣れている。井上さんのドラゴンズが楽しみ。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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