全国信用金庫協会が実施している「第28回信用金庫社会貢献賞」の個人賞を豊川信用金庫の森田孝徳さん(47)が受賞した。実家のある新城市東門谷地区の集落での地域おこし活動が評価された。6月20日に東京で表彰式がある。
信用金庫やそこで働く職員が、さまざまな分野で実践している地域貢献や社会貢献活動を顕彰する制度で1997年から続いている。豊川信金では初受賞になる。
森田さんは大学卒業後、豊川信金に入庫した。大学時代を除き30代前半まで実家に住んでいた。少子高齢化が進み、現在は4世帯6人しか住んでいない集落は、消滅の危機にひんしている。
住人を増やすのは難しいが、訪れる人を増やしたいと、2015年に地元の人と地区外のサポーターでつくる「ひがしかどや明日みらい研究会」を設立した。当初は事務局長を務め、現在は会長になっている。
16年から「ひがしかどやのうめがり」を展開する。集落には約70本の梅の木があるが、生産者の高齢化や担い手不足で収穫できず、そのままになっていた。これを地域外から多くの人たちに来てもらい、収穫体験を楽しんでもらう企画。これまでに延べ約600人が参加し、着実に増えている。また一時はブランド米「うぶさと村のミネアサヒ」を集落で生産したこともある。
森田さんは「地域外の皆さんのおかげで10年間、活動を続けられました。集落に人が住んでいなくても、定期的に外から来る人がいることで、その地域は存続できると思います。今後も愚直に取り組んでいきたい」と話した。
購読残数: / 本
1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
週間ランキング
【豊橋】岩田運動公園で夜店開催へ 7月毎週土日曜にスポーツ協会が主催 【高校野球愛知大会】退部から再起の豊橋商・濵﨑主将 必死のプレーで思い伝える 蒲郡形原中校長の還暦を祝うコンサート 【豊橋新アリーナ】調査特別委、平出氏ら4氏を参考人招致へ 【豊橋新アリーナ】賛成・反対の両派、住民投票控え説明会大詰め ビッグデータで農作物生育管理 【三遠ネオフェニックス】経済効果121億円超 調査サイトが発表 6年連続で豊橋公園「納涼まつり」(夜店)中止、代替場所の準備間に合わず 【豊橋新アリーナ】長坂市長が7月4日にオンライン説明会 「広報とよはし」の号外も発行 【豊橋新アリーナ】建設是非で両者譲らず 豊橋JCが賛成・反対両派代表の説明会日付で探す