奥三河で駆除された鹿の毛を使った筆作りと、地元の自然活動を体験するイベント「書く書く鹿鹿(かくかくしかしか)」が5日、東栄町であった。豊橋筆職人の中西由季さんと東栄町の丸木舟メーカー「ハンウッド」の「よっさん」の共催。
豊橋市内で筆工房を運営する中西さんが「よっさん」のSNSを見て初めて企画した。ニホンジカによる農林業の被害も増えている。鹿の毛を使って、ものづくりの楽しさを知ってもらう。
東三河などから6人が参加。皮から切った毛を束ね、持ち手となる木の枝に取り付け、鹿の皮と糸で固定する「尾締め」の工程を体験した。2本作った豊川市の近藤健さんは「筆作りも初めてだったが、うまくできた」と喜んでいた。
中西さんによると、書道用の毛は主にヤギや馬、イタチを使うが、調達困難なうえ、価格高騰しているという。「鹿の毛は空洞があり、癖も少ない。有効活用して商品化を検討したい」と話した。
会場の川では「よっさん」が製作した丸木舟や、テントサウナの体験もあった。
8月30日にも開催する。午前11時から午後3時。自由に参加し、自由に退出できる。参加費は大人3000円、小学生以下1500円、3歳以下無料。
申し込み、問い合わせは「筆工房 由季」のホームページへ。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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