豊橋市のご当地グルメの一つ「豊橋カレーうどん」。自家製麺のカレーうどんの下にとろろご飯を入れ、提供する各店舗で味やトッピングが異なるユニークさが人気を博している。誕生から15年目を迎えた節目に、カレーうどんをPRする「チーム華麗」の和田拓児会長に話を聞いた。
メニュー開発は2009年。地元活性化を図るため、地元のソウルフードとして歴史と人気があったうどんをベースにご当地グルメを作ろうと、豊橋観光コンベンション協会、豊橋商工会議所、豊橋麺類組合有志などが連携して考案した。
10年4月の販売スタートから、24年10月には累計250万食を達成。「日本三大うどん」の一角を目標にブランド構築を進めている。
和田会長は20年からチーム華麗の3代目会長を務める。豊橋市南牛川1の「霧下そば 十勝庵」を営んでおり、「カレーうどんを目当てに市外から来る人が多く、気合いを入れて取り組んでいるメニュー。十勝庵としてもすごく助けられていて、発売当初の2010年はリーマン・ショックで飲食店の売り上げが低迷していた中、カレーうどんのおかげで上向いた」と振り返る。
さまざまなな具材を入れられ、豊橋の豊富な地産品との相性もよい。十勝庵の豊橋カレーうどんは野菜やエディブルフラワーを使った彩りあるトッピングやうずら卵のエスプーマなどが特徴。カレーと麺に野菜、エスプーマで味に変化をつけ、舌を飽きさせないメニューになっている。税込み1595円。「豊橋はエディブルフラワー日本一の産地なのにあまり知られてないことからコラボした。コントラストが出て華やかになり、写真映えすると人気が出た。これもありがたかった」と語る。
15周年を記念したスタンプラリーでは、ご当地漫画「だもんで豊橋が好きだって言っとるじゃん!」(だも豊)作者の佐野妙さんとコラボ。豊橋カレーうどんマスコットキャラクターの「Yeah!Ro」(イエロー)と、だも豊主人公の国元ほのかを使った描き下ろしコラボイラストで取り組みをPRした。
佐野さん自身によるPR、だも豊ファンが完食報告をSNSで上げたこと、約1週間で全39店舗を制覇した人が現れたことなどが話題となり、メニューやスタンプラリーの周知につながってかなりの好スタートになったという。
和田会長も佐野さんのファンの一人。「今回は佐野先生やファンの方々に本当に助けられました。同じご当地漫画ということでマケイン(負けヒロインが多すぎる!)のファンの方にも広がっていった」と話す。
店内ではカレーうどんと一緒にだも豊やマケインのアクリルスタンドを立てて記念撮影をする人も。「コラボを通して、豊橋の中でコンテンツがぐるぐるとうまく回って、どんどん発信につながればうれしい。次はぜひマケインコラボもお願いしたい」と笑顔で語り、「チーム華麗としては豊橋うどんを全国に広めたい、そこが一番の目標」と意気込んだ。
豊橋観光コンベンション協会の西村なぎささんは「ここまで来られたのは多くの皆さんのご協力とご理解のおかげ。今後も豊橋カレーうどんのブランド力を維持し、取り扱い店舗を増やしていきたい」と話す。
だも豊コラボTシャツなどが当たるスタンプラリーは8月31日まで。
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1988年生まれ。三重県津市出身。
地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。
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