【蒲郡】世界最高権威のショコラ品評会「C.C.C.」金賞|洋菓子職人の壁谷玲子さん輝く

2025/12/03 00:00(公開)
チョコレート作りに取り組む壁谷さん(提供)
チョコレート作りに取り組む壁谷さん(提供)

 蒲郡市出身で洋菓子職人の壁谷玲子さんが手掛けたチョコレート「クチュールショコラ」がこのほど、フランス・パリの世界最大級のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」内で開催されたショコラ品評会「クラブ・デ・クロクール・デュ・ショコラ(C.C.C.)」で「ゴールドタブレット(金賞)」を受賞した。

 

 「C.C.C.」は、1981年にフランスで創設された世界で最も権威あるショコラ評価機関の一つだ。毎年、味覚や職人技、哲学などを軸に約700ブランドを審査し、優れたチョコレートに賞を贈っている。

 

 壁谷さんは、パリの五つ星ホテルで修業した後、東京を拠点にマドレーヌを関東や関西の百貨店で販売するほか、都内で菓子教室を開いている。チョコレート作りも10年以上続けており、毎年バレンタインの時期には自身のオンラインサイトや名古屋、都内の百貨店で販売している。

 

抹茶と手作りしょうゆで挑む「クチュールショコラ」

 

 「自分のチョコレートがどのぐらい評価されるのか知りたい」と思った壁谷さんは、今年に入り品評会参加を目標に掲げた。3月から「クチュールショコラ」の構想を練り、試行錯誤を重ね、西尾の抹茶やしょうゆ、発酵させたヒヨコマメを使ったチョコレートを作り上げて初出品。見事、金賞に輝いた。

 

 受賞したチョコレートは、サクサクとした食感とともに抹茶の風味や甘みが堪能できる。しょうゆを使ったものは豊かな風味が楽しめる。また、使用したしょうゆは、壁谷さんが麹を使って一から製造したものだ。

 

 壁谷さんは「受賞は非常にうれしい。これからも、魂を込めた菓子作りに努めていきたい」と話した。今後については「蒲郡のミカンを使ったチョコレートも作りながら、最も高い評価の『アワード』受賞にも挑戦していきたい」と意欲を見せた。

受賞した「クチュールショコラ」(提供)
受賞した「クチュールショコラ」(提供)
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林大二朗

 愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。

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