シンポジウム「ヨコタ博物館とタイの考古学」が15日、新城市作手白鳥の同博物館で開かれた。創設者横田正臣さん(1925~2002年)の生誕100年を記念した。
豊川市文化広場(桜ケ丘ミュージアム)にあった「ヨコタ南方民族美術館」が前身。1988年3月27日に現在地に開館した。豊橋市内で民芸店やスーパーを経営していた横田さんが東南アジアを訪れ、私財を投じてタイやカンボジアなどの陶磁器や民族衣装、祭礼具など約4000点を収集した。タイのバンチェン土器など陶器や民族衣装を常設展示している。
大妻女子大学比較文化学部准教授の中村真里絵さんが中心となってタイの考古学を知ってもらおうと初めて企画した。
講師で鹿児島大学名誉教授の新田栄治さんは、バンチェン土器の変遷を説明し、「横田さんが集めた土器と陶磁器は質、量ともに国内で最も優れたコレクションです」と述べた後、館内で展示物を解説した。
2代目館長で息子の横田毅さんは「収集した品を永遠に残したいという父の思いを継いだ。今後も連携して存続させたい」と話した。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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