豊橋市伝統の手筒花火と家族の絆をテーマにした短編映画「竹とタケノコ」(川上信也監督)が5月30日から、同市藤沢町の「ユナイテッド・シネマ豊橋18」での一般公開が決まった。昨年6月に2日間の限定上映はあったが、今回は配給会社の協力で劇場での一般公開が実現。上映会や映画祭などで全国を巡っての凱旋上映となる。
同作品は俳優の清水尚弥さん演じる三島悠人を主人公に、両親役で駿河太郎さんと佐藤みゆきさんが出演する。祭り好きな父と引きこもりがちな息子、それを見守る母とが手筒花火を通じてすれ違いがちだった親子の絆を再確認する。すべてのシーンを豊橋市内で撮影し、地元の氏子ら多くの市民が手筒花火の放揚や出演で協力した。
完成後の昨年6月8~9日、同館での限定上映には大勢の市民らが観賞した。出演した清水さんと佐藤さん、川上監督らの舞台あいさつも好評だった。その後は市内のホールやイベント会場での上映会を重ねた。
プロデューサーで市内在住の谷口由里子さんは昨年10月、出身地の石川県七尾市で能登半島地震と豪雨災害の復興祈願のため上映会を開催。作品で描いた手筒花火の放揚も住民らに披露した。
2月には「沖縄NICE映画祭3」でグランプリも受賞。長野県飯山市での「みゆき野映画祭in斑尾」では雪景色の中で上映もした。
今回の一般公開は配給会社「アークエンターテインメント」(東京都文京区)の協力で実現した。谷口さんは「より多くの人に見てほしかったので、一般公開できてうれしい。自主上映会から1年後、各地の上映などを経て地元へ戻ってこられた。続けてきてよかった」と喜んだ。
劇場公開情報は5月下旬以降、同館ホームページで発信する。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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