豊川市一宮町の「砥鹿神社」で5月3~5日に例大祭が開かれる。3~4日は流鏑馬(やぶさめ)があり、関係者が布引の準備をしている。
神社で最も大きな祭礼で、五穀豊穣(ごこくほうじょう)などを願う。流鏑馬は270㍍の特設馬場を12頭の馬が勇壮に駆け抜けるもので、3日が試乗式、4日が本番となる。ともに3往復する。
うち4頭の馬を準備するのが、馬宿を務める近田眞弘さん(72)。近田さん宅では、馬に乗る子どもたちや、これまで馬に乗った経験者、馬を引く馬方、その家族ら25人が集まり、布引づくりに励む。
布引は、馬に乗った子どもたちが手に持ち、両手を広げながらたなびかせる。赤、紫、黄、緑、青の5色で構成される。
作り方は、26×33㌢の色の違った紙を15枚縦に長くつなげて、竹の棒を中心にしてロール状に巻く。その後、厚さ13㍉ほどに輪切りにし、それをまとめて小袋に入れる。この小袋を馬が走っている時に開くと、布引がたなびく。
近田さんは「伝統を守るために、多くの人たちに祭りの準備について知ってもらおうと、関係者に集まってもらい布引づくりをしています。当日はけがのないように馬に乗ってもらいたい」と話す。
今年初めて馬に乗る一宮中学1年の髙井絆生さんは「2人の兄も乗り手を務めており、やってみようと思い挑戦します。小学2~3年の頃から毎週のように練習を重ねてきました。当日は両手を広げて、かっこよく布引をたなびかせるように頑張ります」と張り切る。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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