豊橋の小中学校へ多言語マンガ絵本寄贈

2018/06/23 00:00(公開)
絵本を寄贈した沖野さん(左から)、佐々木さん、ビテンクール総領事=豊橋市役所で
 ブラジルの国民的人気漫画「モニカと仲間たち」を日本で出版するマウリシオ・デ・ソウザ・プロダクションズ・ジャパン(東京都)が21日、豊橋市内の小中学校に多言語のマンガ絵本「モニカ&フレンズ日本の小学校」寄贈した。同社ディレクターなどが市役所を訪れ、贈呈式が行われた。
 同作品の作者マウリシオ・デ・ソウザさんの絵本で、登校や教室、行事など日本の小学校生活について説明している。寄贈されたのはポルトガル語、日本語、英語、スペイン語の合わせて1030冊。
 ディレクターの佐々木綾さんと沖野リカルドさんが、在名古屋ブラジル総領事館のネイ・フトゥロ・ビテンクール総領事とともに訪れ、佐原光一市長に絵本を手渡した。
 佐々木さんは昨年、同市の市立岩田小学校を視察した際に在日外国人児童が日本の学校の習慣や文化の違いを知らないまま入学してつまずいてしまうことがあることを知り、何か役に立てればと考えたと出版の経緯を説明し、「多言語の絵本をぜひ、ご活用いただければ」とあいさつした。作者のデ・ソウザさんからも、ビデオメッセージが届けられた。
 佐原市長は、以前よりは外国人生徒への学校教育がスムーズになっているが、まだまだやらなければいけないことがあると言い、「一番大切なのは入口のところだということが分かってきた。入口のところで学びに必要な基本的なことを習得してから、学校へ来ると進み具合が全然違う。このような教材は非常にうれしい」と感謝した。
 同プロダクションズは昨年5月にも、ポルトガル語と日本語によるコミュニケーションスタンプ50セットを同市の小・中学校に贈っている。
(井嶋義典)
「モニカ&フレンズ日本の小学校」のポルトガル語と日本語版
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