豊橋市 防災備蓄でキャンペーン 参加事業者も募集中

2024/09/05 06:00(公開)
店内に特設した防災備蓄品コーナー=フードオアシスあつみ山田店で

 豊橋市は、南海トラフ地震や台風などの自然災害に備えた「防災備蓄促進キャンペーン」を10月末まで、市内の小売店などで展開している。賛同する店舗に備蓄品販売コーナーを設け、市がまとめたチェックリストも配る。8月に月に入り、南海トラフ地震臨時情報発令や台風10号に伴う大雨災害が頻発し、防災意識が高まる中で効果を高めたい考えだ。

 

若者と子育て世代の意識低く

 

 市防災危機管理課によると、5月の市民向けインターネットで防災備蓄について質問し、若者や子育て世代を中心に浸透していないと分かった。そこで、備蓄品の食料品や日用品などを扱うスーパーやホームセンターに参加を呼び掛け、4日現在でポスター掲示のみを含む19店が賛同した。

 

 参加店には備蓄品を並べた棚を設け、市が作った販促用ポスターなどを掲示したり、チェックリストを配ったりして来店客に啓発する。 

 

 同市山田町の「フードオアシスあつみ山田店」ではレジ付近にコーナーを設け、ペットボトル飲料水や乾パン、レトルトなど非常食を販売。昨年も同時期に独自のキャンペーンを打ったが、今夏は災害が頻発した影響で多くの来店客が買い求めたという。

 

 辻正人店長は「慌てて買いそろえるお客さんもいて品薄に近い。家庭の備えは万全ではないと実感した」と話した。

 

 市では今後も賛同する事業者を積極的に募っていくことにしている。詳細は防災危機管理課ホームページhttps://www.city.toyohashi.lg.jp/61052.htm#itemid113802へ。

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加藤広宣

愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。

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