非常勤教師・豊橋市剣道連盟事務局長 荒木輝彦
旧聞に属する話ですが、携帯電話(今はスマホと呼ぶのが自然)の普及に比例して、操作や取り扱い方法のルール決めに苦慮する保護者や学校関係者は多く、関連した事件事故も少なくないです。私が豊橋市の小中学校PTA連絡協議会の会長時に、テーマとして掲げたのが『スマホやゲームから子どもたちを守る』でした。
もう10年前のことです。永遠の課題なんですね。便利なものには弊害が伴う。先人の教えです。スマホの教育やルールをどうすればいいのか必要性を感じていても、規則を遵守する学校や自宅外では目が行き届かず、個人の判断が優先されるので難しいです。
そしてもう一つの問題が、スマホを持っている人全員がカメラマンにもなるという事です。性能もよく画質鮮明となれば景色だけでなく、珍しいものにはシャッターチャンスとばかりに撮りまくっています。
それに今は共有するために、SNSで喧伝したくて我慢出来ないのが現状です。でも被写体が人物の場合は特に注意が必要です。肖像権とは、その人の姿形もしくはそれらを撮影した画像が持つ権利のことで、「人格権」と「財産権」に分けられます。人格権とは許可なく撮影、描写、公開されない権利のことを指します。本人にその気がなくても大衆の場でスマホを使用していると、対面の人はレンズを向けられていると勘違いしてトラブルに発展するケースもあります。細心の注意が必要です。
先日私は面白い体験をしました。授業後に時間があまり、高校生たちと雑談をしていたら「先生写真を撮ってくれますか」と言われたので、快諾していつもの慣れでその場に入ろうとしたら「シャッターを押してくださいですよ」と笑われてしまった。女子高生のスマホで撮ろうとしたら「1枚だけでいいです」と言われ、撮ってすぐ確認したら写した女子高生たちとは別に私の顔写真も出てきた。驚愕している私に「今はこういうアプリもあるんですよ」と言われ、価値のない私の写真を提供してしまった。「必ず削除しますから」と言われたが、削除されたらさみしいと思う自分の弱い心根が出てしまった。まだまだ修行が足りないです。
購読残数: / 本
日付で探す
ピックアップ記事
冬を彩るイルミネーション 蒲郡のラグナシアで開催 「第31回丸山薫賞」伊藤悠子さんの「白い着物の子どもたち」に決まる 田原市栄巌古墳を“お色直し” 衣笠小敷地内で児童ら 豊橋美博がオリジナル缶バッチ販売 ウサギで知名度はね上がれ 新城の鳳来館で喜寿を迎えた柿原さんと髙野さんの写真展連載・特集
【連載】エンジョイサッカー〈24〉 ASラランジャ豊川Aが優勝 蒲郡で熱戦 【コラム】ゆうカフェ〈103〉育児から職場復帰も援助促進(後藤社会保険社労士事務所・後藤祐子) カゲっちの今週のフェニックス〈11〉リーグ最多3選手が代表合宿へ サッカーは人生の縮図〈13〉草創期の社会人チームづくり(元Jリーガー・深谷圭佑) 【コラム】地域活性化のあれこれ 海外で「笑顔のレッスン」(行政書士・鈴木達也)週間ランキング
逸失利益も市が負担 「契約解除」どうなる豊橋新アリーナ〈上〉 【豊橋新アリーナ】計画解除に豊川の竹本市長「長坂市長に働きかけたい」 豊橋商議所は非難「看過できない」 どうなる豊橋新アリーナ〈下〉 三遠ネオフェニックスのファンらも動向注視 【質疑応答】豊橋新市長、新アリーナの契約解除通知を指示 豊橋新アリーナ実現へ署名開始 12月市議会に請願書提出へ 【豊橋新アリーナ】大村秀章知事が見解「市民はそれでいいのか」 【豊橋】長坂尚登新市長が就任「市民の幸せのために働いて」職員に訓示 新アリーナ反対を訴えて初当選 23号名豊蒲郡バイパス、豊川為当~蒲郡両ICを公開 今年度の全線開通へ工事順調 【フェニックス】「ホームアリーナは豊橋」浜松市長発言で声明 豊橋鉄道市内線で専用信号の運用が始まる 自動車との接触回避へ