蒲郡クラシックホテルの「料亭竹島」が一棟貸しの宿泊施設に|19日にプレオープンへ

2025/04/14 00:00(公開)
「料亭竹島」から一棟貸しの宿泊施設に生まれ変わった「THE COVE」(いずれも提供)

 蒲郡市の「蒲郡クラシックホテル」は、敷地内にある「料亭竹島」の建物を一棟貸しの宿泊施設「THE COVE」として生まれ変わらせた。19日にプレオープンする。創業90周年記念事業の集大成。

 

 建物は多くの文豪が愛した料理旅館「常磐館」の別館宿泊施設として、1916年に建てられた。木造平屋建て瓦ぶき。その後、「西別館」「梅別館」と名称を変えて使われてきたが、プリンスホテル開業時には和食レストランに改装した。クラシックホテルでは「料亭竹島」として活用してきた。

 

 ホテルは2022年に敷地内の建物が国の登録有形文化財に登録されたほか、市の景観重要建造物に指定された。昨年は創業90年を迎えた。今回、歴史的価値を継承しながらも、建物を生かし特別な滞在体験とすてきなひとときの時間を提供するため、新たな宿泊施設にした。

 

竹島を一望できる部屋となっている

建物の趣生かした心身休まる部屋

 

 「THE COVE」は建築当初の趣を再現しつつ、間取りを大きく変更することなく、建物の良さを最大限に生かした。部屋は三河湾と竹島が一望でき、十和田石の半露天風呂を備えた温泉が楽しめる。

 

 また、市が進める「ウェルビーイングが実感できるまちづくり」に共感し、トルコの伝統的な蒸し風呂「ハマス浴」を導入した。蒸し風呂を通して肉体や精神が満たされる体験を提供する。

 

 グランドオープンは5月中旬で販売価格は1泊25万円(室料のみ)。ただし、プレオープン期間中はアメニティーなど完全な状態でないため、30~50%オフで販売する。

 

 統括支配人の安川貴也さんは「三河湾が見えるなど最高のロケーションになってます」とPRした。

 

新たな宿泊施設も準備中

 

 ホテルは、国の登録有形文化財で旧常磐館別館茶室「鶯宿亭(おうしゅくてい)」を改装し、茶室を備えた特別な空間とウェルビーイングを提供する新たな宿泊施設「茶寮鶯宿亭」の準備も進めている。

続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。

林大二朗

 愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。

最新記事

日付で探す

<前次>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
住まいLOVE不動産 光生会 蒲郡信用金庫 さわらび会 藤城建設 虹の森
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 全国郷土紙連合 穂の国