名古屋大学全学同窓会東三河支部の設立総会が29日、豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」で開かれた。県内では初で国内5番目の支部。卒業生と現役学生ら約70人が出席した。
議事では、支部の内規案が承認された。会員は①名古屋大学全学同窓会員のうち、東三河在住か在勤②東三河出身者か勤務経験者③支部活動に賛同し、支部長が承認した者―となっており、今後も広く会員を募る。その後、役員人事案が承認された。
支部長となった安達道行さんは学生時代を振り返りつつ「東三河は歴史的文化財があり、産業があり、道路交通網が整備されるなどポテンシャルがある。支部は飲み食いする組織にはせず、会を通して皆さんが人脈をつくり、地域を盛り上げ、その成果を大学に還元したい」などと述べた。
続いて名大の杉山直総長が「名古屋大学の挑戦」と題して講演した。名大は1939年に最後の帝国大学として発足。戦後に再編し、2004年に国立大学法人化、20年に岐阜大学と法人統合した歴史や、教員数、学生数、財政力などを紹介した。また6人のノーベル賞受賞者を取り上げて「自由な学風の中、好奇心に基づき好きな研究に打ち込む」「社会課題解決のため、愚直なまでにやり遂げる」の2タイプがあると述べた。
さらに、少子化が進む中での今後の戦略を紹介。多様な入試によって多様な人材を確保すること、起業家教育を全学年で必修化したこと、博士人材の育成と支援、各種先端研究機関の創設、国際展開の方針などをユーモアを交えた語り口で説明した。
全学同窓会代表幹事の木村彰吾副総長は2002年に全学同窓会が発足した経緯や現在の同窓会役員、活動内容について紹介。講演会・夕食会や「ホームカミングデー」への参加などを呼び掛けた。
その後の懇親会では、東海国立大学機構の松尾清一機構長が「トランプ米大統領の登場で世界の大学のあり方に大きな変化が訪れようとする中、東三河支部の発足は意義深い」と話した。顧問になった今枝宗一郎衆院議員が祝辞を述べ、元副金融担当相の山本明彦さんの発声で乾杯。出席者同士で交流した。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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