カブトムシの贈り物好評 豊橋の岩瀬さんが自宅で繁殖

2025/08/16 00:00(公開)
岩瀬さんの育てたカブトムシと触れ合う子どもたち=豊橋市浜道町で

 子どもたちに自然や生き物と触れ合ってもらおうと、豊橋市浜道町の写真家、岩瀬孝之さん(89)は、自宅の温室でカブトムシを繁殖させ、市本郷生涯学習センターを通して地元の子どもたちにプレゼントしている。昨年は雄と雌のセットで40組を、今年は50組と雌数匹をプレゼントした。

 

 カブトムシを育て始めたのは3年前。自身のひ孫が「カブトムシが欲しい」と言ったことがきっかけだ。「自然の中で育ったカブトムシを捕まえてやろう」と、自宅のイチョウの木の下に、畑で育てていたスイカを置き、やってきたカブトムシを数匹捕獲した。

 

 家族らの協力もあり、育てることに。翌年は雄、雌各70匹ほどのふ化に成功。昨年は100組ほど成虫に育ったことから、近所で自身がカメラ教室の講師を務める本郷生涯学習センターの鬼頭伸夫館長に「子どもたちにどうですか」と打診。鬼頭館長が地域に「センターだより」で呼びかけると、40組がすぐに予約で埋まってしまうほどの人気ぶりだったという。

 

 今年もプレゼントした。センターには、自由研究の題材にするといった声や、昨年受け取ったペアからふ化を成功させたという子どもの話なども届いている。

 

 複数の衣装ケースにつがいを入れ、幼虫を見つけたら1匹ずつ瓶に入れて育てる。害虫が入らないよう管理し、土を入れ替え清潔に保って大きな成虫に育てる。家族も協力しているが、鬼頭館長も週に数回岩瀬さん宅に通って飼育方法を学びながら手伝っている。

 

 子どもたちがカブトムシと触れ合う様子に目を細める岩瀬さん。鬼頭館長は「ノウハウを覚えて、来年度はセンターでふ化させて子どもたちに渡せるようにしたい」と話す。

幼虫を育てる瓶をチェックする岩瀬さん㊨と鬼頭館長  
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田中博子

 愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。

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