通学路のブロック塀など安全点検結果

2018/10/24 00:00(公開)
豊橋市が発表
 6月の大阪府北部を震源とする地震で小学生らが倒壊したブロック塀の下敷きとなり死亡したことを受け、豊橋市は23日、市内の小・中学校通学路で実施していたブロック塀などの安全点検の結果を発表した。塀の高さ、控え壁がないなど建築基準法にに適していなかったり、劣化していたりなど331カ所で不適合項目があった。
 点検は、市職員や教員らが目視で調べた結果、倒壊しそうな626カ所全てを市建設部の技術者が8月27日から10月2日まで実施。一部、愛知建築士会豊橋支部と愛知県建築士事務所協会東三河支部の建築士らも協力した。
 626カ所は、塀に該当しないなど調査対象外も多くあり、467カ所を目視やメジャーなどで点検したところ、劣化なども含めた不適合は70・88%にあたる331カ所だった。
 建築基準法で定められている高さ(2・2㍍以下)を上回っているのが14カ所、高さ1・2㍍を超える場合、直角に取り付ける「控え壁」がないのが139カ所あった。他に劣化では、傾き、ひび割れなどがみられた。
 所有者には点検結果を渡して説明し、不適合個所があった所有者に改修の検討を依頼した。
(中村晋也)
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