三遠ネオフェニックス セントラル杯優勝の要因

2024/09/10 06:00(公開)
島田チェアマンから優勝トロフィーを受け取る佐々木㊨=ドルフィンズアリーナ

 プロバスケットボールBリーグ1部の県内4チームによるトーナメント戦「AICHI CENTRAL CUP」の決勝が8日、名古屋市のドルフィンズアリーナであり、三遠ネオフェニックスがシーホース三河に93対69で勝利、初代王者に輝いた。

 

 初戦は、三遠が日本代表の吉井裕鷹や元NBAのデイビッド・ヌワバら新加入選手の活躍で、ファイティングイーグルス名古屋を94対60で撃破。決勝へ進んだ。2戦目は、ヌワバが26得点13リバウンドで活躍。佐々木隆成、吉井にも3点シュートが飛び出し圧倒した。

 表彰式では島田慎二チェアマンから佐々木主将が優勝カップを受け取った。ヌワバは7日の最優秀賞に続き、通算46得点20リバウンドで得点王とリバウンド王も獲得。今大会の最優秀選手(MVP)に輝いた。

 昨年は平均得点が89・5点とリーグ1位の一方で、79・2失点はリーグ13位。ディフェンス面が課題に挙がっていた。大野篤史ヘッドコーチ(HC)も試合後にディフェンスでのポジショニングや状況判断の悪さを何度も指摘していた。

 今大会は「アグレッシブなディフェンス」で失点を2試合とも70失点以内に抑えた。その立役者はヌワバ。「ヌワバのヨーロッパリーグでプレーしている時のチームメートを助けるプレーや、ディフェンスが魅力的でオファーした」との大野HCの期待に応えた。

 チーム最年長の太田敦也の存在も大きい。スクリーンやディフェンスなど、記録に出ない部分で身体を張る姿に「メイテン選手の不在を埋めてくれた」と褒めた。

 大野HCは「どんな試合も勝ちたいし、今季も優勝目指して戦いたい」と意気込んだ。

MVPのヌワバ
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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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