豊橋市鍵田町の「山本かおるダンス教室」で88歳の女性が週一回の社交ダンスのレッスンを受けている。市内の杉民江さん。教室に通って28年。年一回の発表会でのダンスの披露を楽しみにしている。
教室を経営する山本純一郎さんによると、教室の生徒は約50人。子どもから高齢者まで幅広い年代層が学んでいる。この中で杉さんは、3月の発表会に向けて、山本さんとペアとなってレッスンを続けている。「『もっと体を伸ばして』などと厳しく指導しています」と山本さんは笑う。
杉さんは60歳で老人クラブに入ったが、ゲートボールもカラオケも好きになれなかった。そこで紹介されたのがダンス教室。かつては同世代の仲間も通っていたが、続いているのは杉さんだけだ。
レッスンのおかげで、背筋はピンと伸びている。「病気もしていない。足も内蔵も問題ない」と杉さん。取材をしていると時々、冗談を飛ばす。山本さんは「社交ダンスは認知症予防にもいいそうです」と話した。「指導を続けていると、できなかったことができるようになる。変わってくるのがわかる」と言う。
レッスンが始まった。7㌢のハイヒールを履いている。ワルツが流れる中、大きな鏡のある教室で、山本さんと一体となって大きくステップを踏み、足を振り上げてみせた。25分続けて一度休憩。「かなりの運動量です」と杉さんは笑った。
毎週計50分のレッスンが楽しみだという。「百歳まで続けますか」と聞くと、真顔で「もっと上手になりたい」と話した。また来年には衣装を新調し、成果を披露するそうだ。
「山本かおるダンス教室」は会員を募集している。山本さんは公益財団法人「日本ボールルームダンス連盟」公認のスタンダード1級インストラクター。レッスンは完全予約制。問い合わせは教室(0532・55・0922)へ。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、取締役編集長。こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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