田原市内に江戸時代から続く風習で、子どもの初節句を祝う「初凧(はつだこ)」の製作が佳境を迎えている。幅1㍍を超える大きな凧に勇壮な武将などの絵が躍る。5月24日の「田原凧まつり」(田原凧保存会主催)の「初凧祈願祭」で購入者に引き渡す。
初凧は江戸時代中期以降から伝わる。男児の初節句に贈って揚げたのが起源とされる。最近は女児の誕生や高齢者の長寿を祝う縁起物でも贈られる。
凧は最小(縦60㌢、横90㌢)から特大(縦124㌢、横217㌢)まである。骨組みを作る「凧師」と下絵や色塗りを担当する「絵師」が連携して作り上げる。
和紙を張り合わせた大きな凧に武将や歌舞伎約者などを描いたものが定番とされる。女児向けには紫式部らを描いたり、龍や花柄など新たな題材も採り入れる絵師が増えた。
会員で絵師の木下啓さん(73)は「描き始めて13年で上達したが、まだ修業の身だ。龍の絵に挑んだが、背景を含め細やかな筆使いが難しい」と話す。
田原凧まつりは5月24~25日に同市田原町の「田原文化会館」とその周辺で開催。25日はチーム対抗の「けんか凧」の合戦も開く。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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