豊橋の昭和保育園でミニ筆作り

2019/03/08 00:00(公開)
完成したミニ筆を掲げる年長園児たち=昭和保育園で
完成したミニ筆を掲げる年長園児たち=昭和保育園で
 ランドセルにぶら下げてね-。豊橋市東田町の昭和保育園(市川順敬園長)で7日、年長児43人がミニ筆作りに挑戦した。豊橋筆の職人から教わりながら、約5㌢ほどのミニ筆を1人1本ずつ、伝統文化の一端を体感した。
 ミニ筆制作は、子どもたちに地元の伝統工芸である“豊橋筆”に関心を持ってもらうと共に、書道筆や画筆に親しむ機会を-と、毎年年長児が卒園を控えたこの時期に実施している。18回目となる今年は、市内の嵩山工房から山崎亘弘代表ら職人6人が園を訪れ、作り方を指導した。
 細い竹軸に穂やつりひもを接着。赤やオレンジ、水色、緑など山羊の毛をカラフルに染めた穂先から好きな色を選び、ボンドを使って竹軸に据え、苦心してつりひもを通していた。最後は、市川園長が「小学校で勉強が頑張れるように。交通事故に遭わないように」と事前に祈祷(とう)した「学業成就」のシールを軸に貼ってできあがり。あっという間に完成させ「簡単だったよ」と笑う子もいれば、「ひもがなかなか付かなかった」と苦労した子も。全員が完成したらみんな笑顔でミニ筆を高く掲げ、喜んでいた。
 山崎代表は「豊橋には立派な伝統工芸品があることを子どもたちには知ってもらいたい。書は日本の文化。大きくなったら豊橋筆を使ってほしい」などとと話していた。
(田中博子)
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