施設改修の豊橋市二川宿本陣資料館 11月3日から再始動

2024/09/25 06:00(公開)
11月3日リニューアルオープンを告知する職員

 施設改修工事で長期休館していた豊橋市の「二川宿本陣資料館」が11月3日から再始動する。リニューアル記念の企画展では館内収蔵品の「洛中洛外図屏風」を約20年ぶりに公開。祝いの伊勢太神楽も披露される。4日まで入館無料とする。

 

 旧東海道の二川地区に残る宿場町を保存・活用する狙いで1991年8月に開館した。公家や大名が宿泊した本陣跡に資料館を置き、2005年には近隣の旅籠屋(はたごや)や商家を修復して見学可能にした。

 

 12月15日まで企画展示室で「東海道の描きかた」と題した記念展を開く。資料館と美術博物館収蔵の東海道関連の資料を展示する。「洛中洛外図」は江戸中期の京や郊外の景観を描いた作品で、収蔵品は住吉具慶の作ともそれを模倣した系統ともされる。

 

 11月30日午後2時から愛知大学の佐藤弘隆准教授が洛中洛外図から読み解く京都の歴史地理をテーマに記念講演する。16日と27日にはギャラリートークもある。

 

 3日午後2時からは玄関棟板の間で伊勢大神楽を披露する。獅子舞を踊って諸国を巡ったとされ、楽しい曲芸もある。4日は「二川宿本陣まつり」の大名行列も開く。

 

 記念講演会は先着50人まで、11月6日午前10時から電話で受け付け開始。申し込み、問い合わせは二川宿本陣資料館(0532・41・8580)へ。

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加藤広宣

愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。

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