「新しい生活」熱中症に注意

2020/06/23 00:00(公開)
暑さ指数が高くなるとアナウンスする救急車と消防車=豊橋市中消防署で
豊橋市消防本部が救急車や消防車で呼び掛け

 豊橋市消防本部は、7~8月の酷暑の期間、救急車や消防車を用いて熱中症への注意を呼び掛けることになった。新型コロナウイルス対策の「新しい生活様式」と、感染症対策を市民に両立してもらう。
 新しい生活様式は①身体的距離(パーソナルスペース)の確保②マスクの着用③手洗いや「3密」を避けること-が求められる。環境省と厚生労働省は今夏、こうした行動に沿った熱中症対策を呼び掛けている。
 暑さを避けるためにエアコン利用で温度調整に加え、換気扇や窓の開放で部屋の空気の入れ替える。マスクは、「気温や湿度の高い中での着用は要注意」と注意を呼び掛けるほか、屋外で人と2㍍以上の距離が確保できる場合は外すこと、マスク着用時は負荷のかかる作業や運動を避けること、休憩時は周囲と距離を取り、マスクを外して休憩することを求めている。
 救急車や消防車が熱中症への注意を呼び掛ける基準となるのは「気温」「湿度」と、地面や建物から出る「輻射熱」で算出される「暑さ指数(WBGT=ことば)」。7~8月にWBGTが29以上の場合は救急車が引き上げる際、31以上の場合は消防車が、それぞれ車載スピーカーを使って広報をする。
 消防救急課は「市民に熱中症の危険が高まっていることに気づいてもらうため、声掛けやアナウンスで予防対策につなげていきたい」と話している。
 消防本部によると、熱中症(疑いも含む)による5~9月の救急搬送人数は、2017年が172人、18年266人、19年225人だった。気温が35度以上(中消防署調べ)の猛暑日だったのは17年が1日、18年が15日、19年が9日あった。
【安藤聡】

WBGT
 熱中症予防を目的に米国で1954年に提案された指標。単位は気温と同じ摂氏度で示すWBGTが28(厳重警戒)を超えると熱中症患者が急増する。環境省の熱中症予防情報サイトで確認できる。地点は気象庁のアメダスポイント単位で、実況と予測がグラフで示される。
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