車いすを楽しむ会が豊橋で総会

2021/07/05 00:00(公開)
講演する牧野副会長=さくらピアで
講演する牧野副会長=さくらピアで
 車いす利用者や健常者でつくる「車いすを楽しむ会」は4日、豊橋市障害者福祉会館さくらピアで定時総会を開いた。
 1998年設立、現在は車いす利用者13人を含む13法人25家族で構成する。車いす生活をより楽しく豊かにと、親睦会や公共トイレチェックなどの活動を展開する。
 鈴木より子会長は久しぶりに会員と顔を合わせたことを喜び、「人と人との出会いや、つながりが幸せにしてくれる。顔の見える距離は大切」と語った。議事ではバーベキューや会報発行、トイレチェック実施を含む新年度活動計画案など承認した。
 総会後は牧野泰明副会長(37)の講演「自分はどう生きたいか/暮らしたいか~『普通の夢』を実現させた、バリアフリーな生き方」があった。牧野さんは18歳のとき事故によるけがで車いす生活に。運転免許を取得し、県障害者職業能力開発校を経て就職した。35歳で結婚、昨年、念願の自宅を建てた。
 講演では自身の前向きな生き方を披露。事故前後との生活の変化や、就職時の苦労など説明し、夢をかなえるために「何事にもチャレンジ精神を忘れないこと」と語った。新居も公開し、玄関スロープや車いすで入れる浴室など、こだわりの点を説明した。
【田中博子】
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