豊橋で東三河振興ビジョンシンポ

2022/02/16 00:00(公開)
「変人」たちのアイデアを生かすなどまちづくりの手法を説く谷中教授=エムキャンパススタジオで
「変人」たちのアイデアを生かすなどまちづくりの手法を説く谷中教授=エムキャンパススタジオで
 来年度から始まる「東三河振興ビジョン2030」を生かした地域づくりを考えるシンポジウムが15日、豊橋市駅前大通2の「emCAMPUS」であり、オンライン会議形式で配信された。東三河ビジョン協議会が主催。イノベーターを生かしたまちづくりなどを提唱するBBT大学の谷中修吾教授が「突き抜けた東三河をつくる」と題し講演した。
 谷中教授は、まちづりには起爆剤となるイノベーターを生かした「超絶まちづくり」を提唱している。社会構造が激変する中、問題解決型の従来手法より、革新的アイデアで新たな価値を生むイノベーターを生かす手法の可能性を示した。谷中教授は突き抜けた着想の重要性と、社会課題に紐づけて事業の大義名分を成立させる点をポイントに挙げた。
 その上で①地域内外からアイデアを募る場をつくる②「変人」などと呼ばれるアイデアマンを引き込んで刺激を与える③支援プログラムなどを組む装置を整える-といった段取りを示した。
 講演に続いて谷中教授の司会で、パネルディスカッションも開いた。東三河で地域づくりや社会課題などに取り組む経営者らが、東三河が輝き続けるための課題で意見交換した。
 「振興ビジョン2030」は、過去10年間で実施したビジョンの成果を踏まえ、取り組むべき施策をまとめた指針。定住や移住人口などの創出や地域課題解決、企業の人材確保など7分野37の施策をまとめた。
【加藤広宣】
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