冊子「長篠山医王寺誌」の改訂版発刊

2023/07/09 00:00(公開)
改訂版の冊子を持つ岡村住職(前列中央)と編集委員=新城市長篠の医王寺で
 新城市長篠の医王寺の檀家が、開創500年記念祭と本堂屋根、位牌堂改修工事完了の記録を加えた冊子「長篠山医王寺誌改訂版」を発刊した。2007年に出版した初版を改めた。
 寺は1514(永正11)年に開かれた。薬師如来を本尊とする。長篠・設楽原の戦いに出陣した武田勝頼の本陣跡がある。1906年に全焼し、24年に本堂が再建された。位牌堂と開山堂は59年に完成した。老朽化のため、2020年から3棟の屋根を銅板にふき替えたほか、位牌堂と開山堂を改築した。
 改訂版は檀家5人を編集委員に3年がかりでまとめた。2011年2月に亡くなった先代住職の横山良哲さんの遺志を現住職の岡村将志さんが継いだ。
 A4判75㌻。14年にあった開創500年記念祭の開催や「本堂屋根、床改修・位牌堂改築と落慶法要」では準備委員会の発足と経緯などを報告した。本堂を中心とした四季の風景写真、勝頼に切りつけられて片葉になったという逸話がある「片葉のアシ」も紹介する。
 また横山さんが生前に国文学「解釈と鑑賞」に寄稿した「仏教にみる死生観」と、10年に病床で書いたコラム「命をつなぐサシバの渡り」を収録した。
 編集委員長の瀬野尾良兵さんは「横書きにして読みやすいレイアウトにした。多くの人に寺の歴史を知ってほしい」と話した。
 1部1000円で寺で販売している。問い合わせは医王寺(0536・32・0136)へ。
【安藤聡】
医王寺
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