週末起業で設楽にカフェ&バー 地域と都市の訪問者ら交流促進へ

2023/08/18 00:02(公開)
ダム周辺との関わりを機に週末起業する空さん=設楽町津具で(提供)
 設楽ダム建設が進む設楽町で、まちおこしに取り組む「未日来(みらいび)」の週末限定「カフェ&バーみらいび」が好評だ。創業希望者と都市部で活躍する専門家らを結び付ける体験イベントなど、地域外の関係人口流入にもつなげたい考えだ。
 代表の空かおりさんは、ダム計画に関わるコンサルタント。名古屋市中村区の建設系コンサルティング会社に勤める。設楽ダム周辺のまちづくりや地域振興策などを提案している。
 カフェ&バーは4月に津具地区で開業。週末の休暇を生かし、土曜はランチと夜のバー、日曜はカフェのみでモーニングとランチのメニューを提供する。地域や社会の課題解決を事業目的とするため、開業資金は日本政策金融公庫の「ソーシャルビジネス支援資金」を活用した。
 カフェではカレーライスなどの定食メニューを日替わりで提供する。旬の野菜や果物は地場産の規格外品を仕入れ、自身も猟友会員として活動しながらジビエ食材も調達する。シカ肉をタンドリーにしてカレーの具材にしたこともある。
 この店舗を地域と都市部からの来訪者の交流拠点にしたいという。中山間地の持続可能なまちづくりに欠かせない社会課題「新事業」の創出をテーマにした講座も好評だった。
 5月には名古屋市で展開するカフェ経営者が監修した「コーヒーのいれ方教室」を開催。地元での開業を望む若者らが学んだ。一方、地域からも子育て中の母親らが親子の川遊び体験を企画したり、デザイナーや学生らと子ども向けワークショップなど開いた。
 今後は、地域での創業までの伴走支援をさらに充実させたいという。空さんは「地域資源を生かした新事業創出を考える企業研修も計画中。近隣都市の企業なども巻き込んだ人流増加につなげたい」と意気込む。
 問い合わせは「未日来」(090・6892・2962)へ。
【加藤広宣】
地域住民らも参加するイベント
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