豊橋市消防本部が「特殊水難救助隊」結成

2023/08/30 00:00(公開)
特殊水難救助隊員と水上バイク「ブループルメリア」=豊橋市南消防署西分署で
「ブループルメリア」の始動は9月11日

 水難事故に水上オートバイで対応する「特殊水難救助隊」(通称、ブループルメリア)が豊橋市消防本部に発足、9月11日に始動する。同10日に豊川(とよがわ)左岸で発足式を開き、隊員が救助訓練を披露する。
 現在の水難救助隊は潜水士資格を持つ32人で編成し、ゴムボートなどを使って活動していた。新設の特殊水難救助隊は、水上バイクを操縦できる特殊小型船舶免許を持つ6人からなる。
 水上バイクは水難救助隊が所属する南消防署西分署に置かれる。3人乗りで全長約3・4㍍、重量360㌔。操縦と補助の2人で要救助者1人を救出する。
 最高時速100㌔で遠距離でも素早く到着でき、増水した河川の波や急流にも影響されず活動できる。水深約30㌢でも航行できる。
 消防本部によると市内の水難事故はこの10年では平均年10件。隊員らは、円滑ですばやく救助できる水上バイクの導入を求めていたという。
 隊員の鈴木貴久消防士長(40)は「機動力を高め、行動範囲を広げられるため、的確な救助活動で救える命が増える」と述べた。
 水上バイクは市内の物流会社「マルアイグループ」(中岩田5)の山本晴久代表が昨年11月、2年前に亡くなった妻生子さんの遺志を継いで贈った。「ブループルメリア」の通称も、生子さんが生前好んだ花の名にちなむ。
【加藤広宣】
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