豊橋市特養老人ホームで不適切介護か

2023/10/03 00:01(公開)
不適切介護の指摘を受けた市特別養護老人ホーム「つつじ荘」=飯村町で
 豊橋市の浅井由崇市長は2日、同市飯村町の市特別養護老人ホーム「つつじ荘」で昨夏と今夏、空調設備が故障したため、一部入所者を居室外で3~4週間生活させ、プライバシーへの配慮を欠く不適切な対応があったと発表した。浅井由崇市長は陳謝したうえで、事実解明と再発防止策を急ぐ考えを示した。
 同日の中日新聞が報じた。浅井市長はこの日の定例記者会見で経緯と今後の対策を説明した。
 施設では今夏の猛暑で8月9日に2階の3室の空調が故障した。70~80代の男性3人と90代以上の女性1人が最長で修理を終える29日までロビーで生活した。空調の故障は昨年8月19日~9月15日にもあり、その際もロビーでの生活をさせられた。いずれも、パーテーションのない状態でプライバシーへの配慮が必要なおむつ交換をしていた。
 一連の対応について9月25~26日、高齢者虐待防止の担当部署に電話と書面による外部通報があり、市は事態を認識した。26日に施設が職員への聴き取りを始め、29日から市が実態調査に乗り出した。一方で空調の修理期間中に家族への連絡はなく、後日謝罪したという。
 市によると館内の空調は10区画で制御されている。ロビー(約40平方㍍)は広さが十分で奥に位置しているため、冷気も届く。プライバシーも保てると判断し、居室替わりに使ったという。

浅井市長陳謝、改善を指示

 今後は、6日までに高齢者虐待防止法に基づき担当課が設ける「コアメンバー会議」の聴き取りで、性的虐待と判断すれば速やかに県に報告する考え。浅井市長は「職員の意識変革と適切な管理、運営方法など改善に努めたい」と陳謝。老朽化した空調設備の全面改修費を来年度予算案に盛り込むよう、担当部署へ指示したことを明らかにした。
【加藤広宣】
会見で陳謝する浅井市長=市役所で
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