豊橋でスロータウン映画祭が閉幕

2024/02/26 00:00(公開)
観客と記念撮影に興じる渡辺さん㊥と前田監督㊨、山崎プロデューサー=プラットで
渡辺さんらロケの思い出語る

 「第22回とよはしまちなかスロータウン映画祭」(実行委員会主催)は25日、豊橋市の「穂の国芸術劇場プラット」で全23作品の上映を終えて閉幕した。最終日は「マリッジカウンセラー」(2023年公開)の上映後、主演で豊川市出身の渡辺いっけいさんらのトークショーがあり、地元ロケなどのエピソードで盛り上がった。
 この日は渡辺さんと前田直樹監督、プロデユーサーの山崎歩さんの3人が作品のロケ地マップで制作を振り返った。他にも渡辺さんが俳優を志す原点となったエピソードなども披露した。
 印象的だったロケ地について渡辺さんは、実家に近く遊び場だったという砥鹿神社、幼少時に映画ロケで夢中になった豊川稲荷を挙げた。
 「砥鹿神社は挙式する新婚さんを見ながら遊んでいた」と作品との不思議な縁に触れた。豊川稲荷は「表参道で撮っていた水戸黄門の映画ロケに夢中だった。原風景のような不思議な景色」と振り返った。
 大阪芸術大学時代に劇団員となり、俳優活動を始めた渡辺さん。演技の原点として、小学校時代に姉のクラスが演じた戦争を題材にした物語を挙げた。「怖い先輩が演じる男性が、女性の前でしどろもどろになる演出に笑ってしまった。笑いどころを作る担任の演出は今の演技の原点」とも語った。
 最終日を迎えた映画祭には「スロータウンの響きと、じっくりまちおこしする雰囲気がいい。健康を保ち、今後も各地の映画祭に参加したい」と意欲をみせた。
【加藤広宣】
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