中心街舞台に体験イベント 豊橋はモンハンと連携
大型連休が始まり、JR東海とゲーム会社のカプコンが沿線地域で展開する「推し旅」の現地企画が盛況だ。アニメやゲームなど人気コンテンツの関連イベントを通じ、地域の魅力発信と再来訪のきっかけづくりをねらう。東三河でも自治体やテーマパークとのコラボイベントに多くのファンらが訪れている。
【加藤広宣】
豊橋駅周辺の中心市街地では、市の特別協力で発売20周年を迎えた人気ゲーム「モンスターハンター」と連携する。ゲームで装備品などを入手する「クエスト」を現地企画に落とし込み、中心街を巡るデジタルスタンプラリーを7月末まで開いている。
10カ所を巡るラリーでは、豊橋駅や周辺商店街や集客施設、市役所の展望フロアや市公会堂、吉田城跡など歴史文化を楽しむエリアにクエストポイントを設けた。
「推し旅」の現地企画は名古屋市、蒲郡市に続く第3弾。自治体とのコラボや、まちを舞台にした体験型イベントともに初の試みという。
ラリーではスマートフォンでQRコードを読み取ると参加でき、各クエストでクイズやスマホ動作を使った課題などをクリアすればデジタルスタンプを獲得。一定枚数を集めると駅の観光案内所で実物のスタンプカードがもらえる。
名古屋市に住む男性(27)はSNS告知でイベントを知った。モンハン歴15年で、「現地でしか入手できない珍しい特典を求めて各地のイベントへ参加しようと考える」と心境を語った。
熱心な来訪者に地域の魅力を伝えようと、地元企業や商店街などが土産物などのコラボ商品や飲食の特別メニューなどを提供する。JRなどは6月にも新たな企画と投入して再来訪の動機付けを計画している。
JRの企画担当は「豊橋駅前の中心街は路面電車もあり、徒歩圏に見るべき場所も多い。新幹線や在来線など公共交通の結束点で、関東と関西からのアクセスもいい。2年前から市との連携を進めた」と明かす。
輸送機関とコンテンツのコラボで沿線のにぎわい創出につなげる「推し旅」現地企画に自治体や商業関係者らの期待が集まる。人を呼び込むコンテンツとのコラボとはどんなものか。豊橋と蒲郡での取り組みから紹介する。
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JRとカプコン、豊橋市が連携する「推し旅」企画のメディア発表会=穂の国とよはし芸術劇場プラットで