Bリーグ初となるドラフト会議が都内で29日に開かれる。2016年のリーグ開幕以来、新人獲得は自由契約が基本だったが、今秋始まる最上位カテゴリー「Bプレミア」に向け、戦力の均衡を目指す。桜丘高校出身で専修大学の松野遥弥と、大阪産業大学の松浦奏斗の両選手が候補に挙がっている。
大型ポイントガードの松野選手は、桜丘高校監督だった江崎悟さんに見いだされ、1年時からトップチームでプレー。今も印象に残るのは「駄目な選手は普通は交代させるが、お前は駄目な時こそ出し続ける。良かったら休憩させてやる」という言葉だ。「悪い時こそ出場して良い方向へ持っていけというメッセージだと受け止めた」と話す。3年時のウインターカップでは初戦で32得点を挙げ逆転勝利に貢献した。「監督のおかげで今の自分がある」と感謝する。
「高校卒業後は美容専門学校に」。ファッションの世界に憧れ、競技を続けるか揺れ動いた。「もしやるなら専修大で」。2年時の江崎さんとの面談でとっさに出た言葉が、再びコートへと引き戻した。大学進学後も葛藤は続いた。競技を離れたいと思った時期もあったという。それでも踏みとどまったのは、可能性を信じる周囲の声、「三遠ネオフェニックス」での練習参加で得た「プロへの手応え」があったからだ。
今季、専修大は2部に降格、インカレ出場も逃し、悔し涙を流した。B2の「鹿児島レブナイズ」の特別指定選手としてプレーする。長身選手への守り方やスクリーンの対応、判断の速さなどを学んだ。目標は三遠の佐々木隆成選手。「身体能力とバスケIQを兼ね備えたポイントガードという印象。アグレッシブさを持ち、サイズを生かした守りで彼を超えていきたい」と意気込む。
その松野選手と高校時代にプレーしていたのがシューティングガードの松浦選手。1年時、松野選手に向けてスタンドから声援を送っていた。その時の「絶対に追い越したい」という思いが原動力となった。多大な影響を与えたのは、先輩の富永啓生選手(レバンガ北海道)。「どのタイミングでシュートを打つべきか」を実際に見て追求した。大阪産業大では、周囲から「体育館に住んでいる」と笑われるほどの練習をこなし、リリース速度を高め、関西学生リーグでの3点シュート王を獲得した。
「互いに意識する存在」という2人。松野選手は「彼がものすごい努力家であることを知っている。同じ舞台で戦えると願っている」と話した。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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