豊川高校3年の濱田優音選手(18)は、女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」の「AC長野パルセイロ」への加入が内定した。9日、同校で会見に臨み、濱田選手は「勝利に導ける中心選手になりたい」と意気込みを語った。
豊川市出身。5歳から兄の影響でサッカーを始めた。中学では豊川市の「シロキFCリベルタ」で頭角を現し、強豪の豊川高校に入部。昨冬からの新チームでエース番号「10」を背負い、トップ下でストライカーして活躍。10月の全日本高校サッカー選手権県予選の決勝では、チーム唯一の得点を決めるなど、初の本大会出場に貢献した。
入学時は決して頭抜けた存在ではなかったという。牛田佳祐監督は「1年の最初はうまい方ではあったけど、まだプロに行くとは思わなかった。弱点を指摘すると逃げてしまう癖もあった」と回想する。
明確に変わったのが2年冬。牛田監督はあえて濱田選手を10番に指名した。「選手からの反発もあった。このチームは濱田選手に懸かっているし、本人の成長にもつながる」と話す。その期待通り成長が加速していった。「練習に臨む目の色が変わった。全力でボールを追い、諦めない姿勢が見てるようになってきた」と語る。
濱田選手がプロを意識し始めたのが今年3月。県内のプロチームの試合で運営サポートを体験した。プロ入りには消極的だったが、その後の面談で牛田監督が「『濱田』と満員の観客に応援されたい?』と聞くと「プロに行きたい」と答えた。夏に練習参加し、「高いレベルで通用するか確かめたい」という気持ちが強くなった。
記者会見で長野の廣瀬龍監督は「必ずチームの得点源になる選手。判断の速さや精度、スピードをつけていけば絶対に活躍できる」と評価する。濱田選手は「タイプは違うが、長谷川唯選手が憧れ。将来はなでしこジャパンやイングランドで活躍できるように、守備面を克服したい」と意欲を見せた。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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