キャンピングカーの企画製造販売業「ケイワークス」(豊橋市下地町)は3日、東京地方裁判所に自己破産申請したことが分かった。帝国データバンクによると負債総額は調査中。積極投資で借入金が増え、自動車メーカーの不正問題の影響でベース車両が入荷困難になり業績悪化したとみられる。豊橋市は同社と災害時の連携協定を結んでおり、今後の対応を検討している。
創業当初は中古車販売業だったが、法人化後の2009年にキャンピングカー製造を開始。専業メーカーとして「オーロラ・スタークルーズ」シリーズなど複数の自社ブランドがあった。イベント出展や宣伝活動、会員向けサービス拡充でピークだった22年12月期は売上高が19億5500万円だった。
一方、本社工場増築や展示場開設など積極投資で借入金が増加。自動車関連メーカーの不正認証問題も影響し、主力ベース車の入荷が延期され業績が悪化した。
豊橋市は2月25日、災害時に同社のキャンピングカーや市内の展示場敷地を提供する連携協定を結んだ。市によると、協定は同社が昨年9月頃に持ちかけた。25日の調印式では長坂尚登市長が、同社の黒田功社長と日本RV協会の荒木賢治会長の両者と協定を結んだ。
市防災危機管理課では締結直後の倒産に「協定廃止などの対応を検討していく。車両提供はRV協会の協定で補える」と述べた。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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