豊橋市の手筒花火を題材にした短編映画「竹とタケノコ」(川上信也監督)が、長野県飯山市の斑尾高原スキー場などで13~15日に開かれる「第17回みゆき野映画祭in斑尾」で上映される。運営ボランティアで「豊橋大好き」を自任する大学生の石黒慧水さん(19)が主催者に掛け合って実現した。豊橋を拠点に同作品をプロデュースした谷口由里子さんも出席する。
石黒さんは山形県の鶴岡工業高等専門学校を経て昨年、ふるさとの豊橋市で大学生活を送っている。高専時代には、若者の消費者トラブル防止を啓発する豊橋市公募の動画コンテストで地元の友人と最優秀賞に選ばれた。みゆき野映画祭は前年もボランティアで携わった。
自宅の部屋には「豊橋祇園祭」のポスターを貼るなど豊橋好きを自任する石黒さん。豊橋の魅力を映画で伝える谷口さんの活動を知った。
昨年5月の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2024」では配信チケットで作品を鑑賞した。2人を知る「やしの実エフエム」のパーソナリティーを介して接点ができた。
上映が決まった「みゆき野映画祭」は、フィンランドの北極圏イナリ村で催される現地の映画祭にヒントを得て2009年から続く。豪雪地帯の屋外で雪を固めたスクリーンで観賞する。今回は北欧5カ国と国内からプロ、学生の監督が作った短編映画33作品を上映する予定。
石黒さんは初めて見た「竹とタケノコ」の印象を「花火の華やかさだけでなく、手筒花火を通じた親子の絆や伝統、地域の人々など幅広い豊橋の魅力が伝わった。表面的ではない重厚感が印象に残った」と語る。映画祭へ向け「豊橋の魅力を国内外の多くの来場者に広めたい」と意気込んだ。
谷口さんは「豊橋を好きになり移住した一人として、ここまで作品を感じてもらいうれしい。豊橋大好きな若者との化学反応で、地域の内外に魅力が広がってほしい」と喜んだ。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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