「第97回選抜高校野球大会」は30日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝が行われ、6年ぶり17回目出場の横浜が智弁和歌山に11対4で勝利。2006年の第78回大会以来、19年ぶり4回目の優勝を果たした。走攻守で横浜を引っ張ったのが田原市出身の阿部葉太主将だ。
阿部主将は広角に鋭い打球を放つ左打者。全試合で3番中堅でスタメン出場した。沖縄尚学との2回戦では右中間に3点本塁打を放ち、前大会優勝の健大高崎との準決勝でも2安打2打点だった。
決勝では、4安打3打点2盗塁の活躍。初回に二塁内野安打で出塁すると、すかさずディレイド気味に盗塁を決めて二塁へ。先制の足掛かりをつくった。また、1対1で迎えた三回裏1死二、三塁から左翼線に技ありの2点適時二塁打を放ち、3対1の六回の守備では2死三塁で中前に落ちそうな打球をダイビングキャッチ。走攻守に活躍し、チームを頂点に導いた。
阿部選手はNHKの優勝インタビューで「たくさんの方々に支えられて優勝できてうれしい気持ちでいっぱい。春はまだ通過点。昨秋の明治神宮大会が終わってからやってきたことが報われて、すごくうれしい」と喜んだ。自身の活躍については「試合前に監督から『お前は背中で引っ張れ』と言われ、自分が打って活躍して何としてもチームを優勝に導こうという思いで臨んだ」と振り返った。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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