奥三河ビジョンフォーラム主催のシンポジウムが23日夜、新城市の「新城観光ホテル」で開かれた。人口減少と経済縮小の「縮減社会」に向き合うために軽トラ市の開催意義を確認した。
2010年3月から、毎月第4日曜に軽トラ市が開かれる。中央通りに駐車させた軽トラックの荷台に物を乗せて農水産物や飲食物を対面販売している。
各地の軽トラ市を研究する愛知大学地域政策学部の戸田敏行教授は「滞在時間の3分の1は会話に費やす。店員と客の触れ合いや笑顔があふれる」と説明し、「全国では40団体以上が運営して連携も生まれている」と述べた。能登半島地震で被災した輪島朝市の復興支援として軽トラ市形式の出張朝市を企画した。「間もなく発災から1年。風化させてはいけない」と語り、11月に続いて来年1月の「しんしろ軽トラ市」で開催することを報告した。
しんしろ軽トラ市の実行委員森一洋さんは「当初は補助金を受けていたが、現在は自主財源で賄っている。他地区の運営団体や自動車工業会と連携して国際展示会にも出展できた」と話した。スズキの次世代モビリティーサービス事業企画課の松本祥弘さんは、産学連携で軽貨物車でテント設営も含めたセット商品販売につながったことを紹介。戸田教授ゼミの森悠里香さんは、若者へのPR法としてインターネット上の仮想空間「メタバース」の活用を提案した。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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