豊橋市がまちなかエリアの3Dオープンデータ公開 建物の屋根形状など再現

2025/04/09 00:00(公開)
シンプルな形状のLOD1(手前)と屋上構造などが再現されたLOD2(中央)

 豊橋市は、豊橋駅東側のまちなかエリア中心部の建物の屋根形状などを詳細化した3Dモデルを公開した。

 

 全国3D都市モデルオープンデータ化プロジェクト「PLATEAU」(プラトー)で、2020年に国土交通省の主導で発足。まちづくりのデジタル化や都市計画の高度化、都市活動や防災などのシミュレーションなどに役立つほか、民間発のメタバースや漫画、ゲームの背景など実際の街の様子を取り入れたビジネスやコンテンツでも活用できる。

 

 市は23年に「LOD1(Level of Detail1、再現する建物の詳細度合い)」と呼ばれる建物をシンプルな白い箱形で再現したものを公開した。今回公開したのはその次段階で「LOD2」。建物の屋根形状など大まかなモデルを作り、航空写真を貼り付ける形で外観を再現した。

 

 公開されたデータは国交省のホームページの「PLATEAU VIEW」から見られる。豊橋駅ビルやココラフロント、エムキャンパス東棟とまちなか広場、一列に並んだ水上ビルなどの特徴的な建物が大まかに再現されている。建物を選択すると、市都市計画課が把握している建物の高さや延床面積、建築年などの公開情報が見られる。データ作成の都合や時期の関係で、豊橋駅のペデストリアンデッキや、エムキャンパス西棟などは再現されていない。

 

 今回のデータを活用し、日差しや気温、湿度、風の影響から熱環境を解析したデータと、GPSを元にした人の滞在データを重ね合わせたものが見られるようになっている。

 

 プラトー上で3D都市データを公開したのは県内では9番目。一部建物などをLOD2で公開したのは7番目。東三河では豊川市に次いで2番目という。

 

 こうしたデータの整備について、都市計画課の近江将行さんは「まちのにぎわいや避暑対策、防災などシミュレーションを通して地域の課題に応じた対策ができる。豊橋のまちなかを使ったゲームなどのコンテンツとしても使ってほしい」と語った。

 

 今後は需要に応じ、一部ランドマークなどをより詳細な「LOD3」などにしていくことも考えているという。

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岸侑輝

 1988年生まれ。三重県津市出身。
 地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
 趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
 好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。

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